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最終更新日 07/03/00 |
現在使用されているペースメーカーにはいろいろなものがあります。ペースメーカーの機能を簡単にあらわす為に提案された3つの文字の方法について述べます。内容は少し難しくなりますが、興味のある方はどうぞ。 3文字コード 1番目の文字 ペースメーカーが刺激する心臓の部屋 2番目の文字 心臓の動き(電気的興奮)を感知する為の心臓の部屋 3番目の文字 ペースメーカーの機能 ☆1番目の文字と2番目の文字は電極(リード)がおいてある心臓の部屋ということになります。心房ならA、心室V、両方ならDと記載されます。
最初のVは心室(VentricleのV)をあらわす英語の頭文字で刺激部位が心室であることを示しています。2番目のVも心室を意味し、感知する部位が心室であることを示しています。3番目の文字Iは英語の抑制を表するInhibitの頭文字のIで、この機構が抑制型であることを示しています。 VVIペーシングは俗にデマンドペーシングともいわれています。心臓が自分から動く(拍動する)とその電気的興奮が心室に置いた電極で感知され、ペースメーカーからの刺激は取り消されます。 次に或る一定時間(例えば、ペースメーカーが1分間70にセットされている場合、1分間=60秒間を70等分する0.857秒)以内に次の心臓の電気的興奮が電極に感知されないと、ペースメーカーから電気的刺激が電極を経て心臓に伝えられペースメーカーによって心臓を動かす(拍動)機構です。 このくりかえしで心臓の拍動を助けるペーシングです。一本の電極(リード)で済み、もっとも多く使用されているペースメーカー、ペーシングです。
VVIペーシングと同様のことを心房で行うペーシングです。つまり、心房で心臓の拍動を感知して必要な時にペースメーカーから心房に電気刺激をだすわけです。このペーシング方法は心房と心室を連動させて動かす(正常の心臓と同じタイミングで動くようになります)という利点を持っていますが、心房と心室とを結ぶ配線(刺激伝導系)に障害がある場合には役に立ちませんし、将来、その配線に障害が起こった時はもう一度手術をせねばなりませんので、余り行われておりません。しかし、心房と心室とを結ぶ配線(刺激伝導系)に障害がなく、且つ、将来ともに障害が起こる恐れが無いときは、簡便で良い方法です。 Pシンクロナスペーシングと呼称されますが、最初の文字が示しますようにペーシングする場所は心室で、心臓の動きを感知(センシング)するのは心房と心室です。この場合のD(2番目の文字)はDualのDで心房と心室の両方と言う意味です。 3番目のDは抑制とトリガーの両方の機能を備えていることを示します。心房の動き(P波)を感知して、一定の時間差をおいた後に心室を電気刺激する機構で、心房と心室の間の配線に障害があっても、正常の心臓と同じタイミングで心臓を動かすことができます。 A-Vシークエンシャルペーシングと呼ばれています。VVIペーシングにおける心室刺激の少し手前で心房刺激を行うことにより、VVIぺーシングに心房収縮機能を付加し、より生理的なペーシングを得る方法です。 心房と心室にそれぞれ電極を1本ずつ植込み、ペースメーカーで心室を動かすちょっと手前で心房を動かすということなのです。血液の貯血槽(プール)である心房から血液を押し出すポンプである心室ヘタイミングよく血液を流し込み、心臓の働きを効率良くしようという方法です。
決められたレートでA-Vシークエンシャルペーシングで行いますが、そのレート以内に自己の心房収縮、又は、自己の心室の収縮が感知されると、それぞれの抑制がかかります。
心房の拍動が少ない時にも心房と心室の拍動を連動させ(DVI)、心房の拍動がペーシングのレートよりも多い時はVDDで心房と心室の拍動を連動させる方法です。心房と心室の動きを出来るだけ一緒にしようとする方法です。 更に、脈が多くなり過ぎても困りますので、上限も決められ、自動的に脈を遅くする機構もついています。生理的なべ一スメーカーの最も進んだものと言えますが、心臓の障害の種類や程度によってはこのペースメーカーを使えない方がいらしゃいます。 このペースメーカーは基本的には先に述べました様式なのですが、あなたの身体の動きにあわせてペースメーカーのレートを変化させることが出来るようにしたものです 。私達の身体は運動した時、脈が増え心臓の拍動回数が増え、身体が必要とする増えたぶんの血液を送りだします。しかし、ペースメーカーを植込まねばならなくなった方のなかには、身体を動かしても脈が増えない方がいらっしゃいます。そして障害のあり方によってはいままで説明してきたペースメーカー(DDD,AAIなどですが)では脈を増やすことが出来ない場合がありました。 このことは、普通の状態の方でも日常生活に不利ですが、心不全(心臓の働きが弱っている)の方では日常生活をかなりの制限あるものとしております。多くの研究が身体の必要とした脈の変化−心臓の拍動数の変化を得ようとなされてきました。 レート応答型のペースメーカーは、体動などを感知すると、自動的にその動きの度合いに応じて適切なペーシングレートに変って行く機能を持っています。すなわち、運動をすると脈が早くなり、運動を止めると脈が遅くなるようペースメーカーが自動的に調節してくれるのです。先に述べた「より本来の心臓の拍動に近づける」と言うのが、この機能によってかなり実現されました。そして、日常生活の制限が少なくなりました。 |