|
|
|
最終更新日 05/20/01 |
心膜腔に多量の心膜液が貯留し、心膜腔内圧が上昇して右房圧や右室拡張期圧と同等になった結果、右房と右室の拡張障害が生じて、全身の循環動態が障害された状態を心タンポナーデと言います。 心タンポナーデの発生には貯留液の量、貯留速度、心膜の伸展性が関係します。貯留が大量でも緩徐であるときには心膜が伸展して心機能への影響は少なく、貯留液が200cc程度の少量でも急激に貯留して心膜腔内圧の限界値(約10mmHg)を超えた場合には心タンポナーデをきたします。
各種の心膜炎、急性心筋梗塞後の心破裂や上行大動脈の解離(大動脈解離)、外傷で生じます。
全身倦怠感、脱力感、呼吸困難、食欲不振が出現し、進行すれば循環障害によるチアノーゼ、ショック、意識障害を生じます。
自覚症状と診察にて頚静脈怒張、血圧低下、脈圧の減少、奇脈(吸気時に収縮期血圧が10〜20mmHg以上低下し脈拍の触れが弱くなる)、全身のうっ血症状などがあれば心タンポナーデが疑われ、心エコー検査で心膜液貯留による心臓の拡張不全で診断されます。
速やかに心膜穿刺や心膜切除術による排液を行います。また心タンポナーデによる心不全やショックに対する処置も同時に行われます。 |
|
|
|