収縮性心膜炎

 

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最終更新日 05/20/01

 

収縮性心膜炎とは

心膜の構造心臓は厚さ数mm程度の支持組織である心膜に包まれています。心膜(右図のオレンジ色)は壁側心膜と臓側心膜の2枚からなり、その間の心膜腔内にはふつう10〜20cc程度の心膜液(右図の水色)が存在します。心膜の機能には、心臓の大きさやしなやかさを調節する機械的機能、摩擦の緩和や炎症を防御する膜機能、心臓の位置を保つ靭帯機能などがあります。

収縮性心膜炎では心膜が瘢痕化して線維性肥厚、更に石灰の沈着をきたし、心臓を緊縮して心室の拡張が常に障害された状態となります。

収縮性心膜炎の原因は

急性心膜炎を起こす原因と同様ですが、正確な原因が不明の場合も多く、原因の明らかなものでは結核性が以前は多かったのですが、最近では特発性心膜炎が増加しています。

収縮性心膜炎の症状は

心膜の癒着、肥厚、硬化による機械的圧迫による心臓の拡張障害であり、特に右室が十分に拡張できず、静脈系のうっ血が出現します。左室の拡張も障害されますが肺血流量が減少しているため、肺うっ血はあまり目立ちません。

静脈圧の上昇による浮腫、肝腫大、腹水など本症の症状は右心不全の症状に似ていますが心拡大のない点が右心不全と異なります。

収縮性心膜炎の診断は

右心カテーテル検査で圧曲線の形がルート記号に似た特徴的な右室圧曲線が診断上大切です。

収縮性心膜炎の治療は

内科的には食塩制限、利尿薬や強心薬を使用しますが、機械的障害のためあまり有効ではありません。根本的治療は診断がつけば早期に行う外科的な心膜切除術です。