MIRACL

 

 

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最終更新日 04/19/01

 

MIRACL (Myocardial Ischemia Reduction With Aggressive Cholesterol Lowering)

AHA Scientific Session 2000にてUniversity Hospital, Linkoping, SwedenのGregory G. Schwartz医師ら発表

(目的)

心筋梗塞の2次予防は通常発症後3-6ヶ月は除外されるが、この期間は時に致命的な虚血発作の再発の高い時でもある。MIRACLではアトルバスタチン(リピトール)によるコレステロールの早期積極的介入にて不安定狭心症やnon-Q-wave MI(NQWMI)の急性冠症候群で早期の虚血イベントを減少できるかを検討した。

(方法)

急性冠症候群の3086例を入院後24-96時間以内にプラセボ+食事療法またはアトルバスタチン80mg1日1回投与に無作為に割り付けた。評価は2、6、16週で行い、第1次エンドポイントは全死亡、心筋梗塞、非致死的心停止、証拠を伴う狭心症の増悪、緊急入院とし、第2次エンドポイントは脳卒中、CABG、PTCA、心不全悪化、証拠を伴わない狭心症の増悪とした。データはintention-to-treat解析とした。

対象は軽労作または安静時の増悪する胸痛で入院、少なくとも15分間の胸痛、カッコ内の最低1つ(新規や経時的ST-T変化、トロポニンやCKまたはCK-MB上昇、新規の壁運動やシンチ上の異常)がある例で、除外対象はコレステロール>270mg/dl、冠動脈再灌流療法予定、脂質低下治療例、1ヶ月以内のQ波梗塞、3ヶ月以内のCABG、6ヶ月以内のPTCA、左脚ブロック、ペーシングリズム、ALTが正常の2倍以上例、重篤な全身疾患例。

(結果)

患者背景で両群での差はなく、平均年齢65歳、女性が1/3で、DMは1/4であった。エントリー時点でアスピリンは90%、ベータ遮断薬は80%、亜硝酸剤は90%、ACE阻害薬は50%で投与されていた。脂質プロファイルはエントリー時点で平均LDL124mg/dl、平均HDL46mg/dl、アトルバスタチン群で平均LDLは72mg/dl、プラセボ群で平均LDLは135mg/dlであった。

第1次エンドポイントはアトルバスタチン群で有意に16%減少した(relative risk 0.84, p=.048)。効果は4週後からみられた。死亡率、非致死的心筋梗塞、心停止蘇生例も減少傾向がみられた。証拠を伴う狭心症の増悪と緊急入院は有意に減少(6.3% vs 8.4%, p=.02)、致死的、非致死的脳卒中は50%減少した(p=.045)。

アトルバスタチンの忍容性は良好で、トランスアミナーゼ上昇がみられたが(2.5% VS 0.6%)、横紋筋融解症はみられなかった。

(結論)

  • アトルバスタチンにて観察期に低〜正LDL血症でも脂質低下の早期積極的介入により急性冠症候群で有意の虚血イベントの低下が見られた。
  • アトルバスタチンの忍容性、安全性に問題はなかった。

 

関連文献

MIRACL Study (Effects of Atorvastatin on Early Recurrent Ischemic Events in Acute Coronary Syndromes), 2001 PubMed

AVERT (The Atorvastatin versus Revascularization Treatment), 1999