HPS, The Heart Protection
Study - Simvastatin and Anti-Oxidants
74th American Heart Association Scientific Sessions
2001, Day 5 - November 15, 2001
Presenter: Rory Collins, Oxford, United Kingdom
(目的)
simvastatin(リポバス)による冠動脈疾患による死亡リスクのある広範な対象に対するコレステロール低下薬の効果を検討。また抗酸化ビタミンの効果も同時に検討した。
(方法)
心筋梗塞の既往や冠動脈疾患、閉塞性動脈硬化症、糖尿病、治療されている高血圧を対象とした。総コレステロールは135mg/dLを越えるものとした。
20,536例を無作為にsimvastatin(40mg/day)、vitamins
E(600mg)、vitamin
C(250mg)、ベータカロチン(20mg)、プラシーボに割り付け5年間追跡した。
(結果)
抗酸化ビタミンは死亡率、主血管イベント発生には影響はみられなかった。
simvastatin群ではプラシーボに比し心血管死亡率、全死亡率を有意に低下させた。脳卒中の27%の低下が観察され、出血性脳卒中の増加なしに虚血性脳卒中が減少によるものが主因だった。また主な血管イベント(心筋梗塞、脳卒中、血行再建術)も24%低下した。

スタチン療法の効果は治療の年数とともに増加し、年齢、性別、LDLコレステロールの治療前値等とは無関係に効果が見られた。
LDLコレステロールの治療前値がガイドライン目標値の100mg/dL以下の群でも効果が認められた。
simvastatin群ではプラシーボ群に比し肝機能、骨格筋系酵素の異常は認められず重篤な副作用は観察されなかった。
(結論)
simvastatinはLDLコレステロールの観察前値に関わらず、安全に心臓発作、脳卒中、血行再建術のリスクを約1/3減少させた。
5年間のスタチン療法で主な血管イベントの患者1000人当たりの予防効果は
心筋梗塞既往の患者では100人
上記以外の冠動脈疾患の患者では80人
40歳超の糖尿病の患者では70人
閉塞性動脈硬化症の患者では70人
脳卒中既往患者では70人
と見積もられた。
(参考資料)
MRC/BHF
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