Decreased Rate of Coronary
Restenosis after Lowering of Plasma Homocysteine
Levels
Guido Schnyder, M.D., Marco Roffi, M.D., Riccardo Pin,
M.D., Yvonne Flammer, M.D., Helmut Lange, M.D., Franz R.
Eberli, M.D., Bernhard Meier, M.D., Zoltan G. Turi, M.D.,
and Otto M. Hess, M.D.
NEJM Vol 345:1593-1600 Nov 29, 2001
(目的)
われわれはすでに、PCI後における血漿ホモシステイン濃度の上昇と再狭窄との関連について報告したが、血漿ホモシステインの低下療法のPCI後の再狭窄に対する効果の評価のためにこの試験を計画した。
(方法)
前向き無作為二重盲検試験にて、205 例の患者(平均±SD
年齢、61±11歳)に、PCI成功後6ヵ月間にわたって葉酸(1
mg)、ビタミン B12(400 μg)、およびピリドキシン(10
mg)の併用(以下葉酸療法と呼ぶ)、またはプラシーボの投与を行った。一次エンドポイントは定量的冠動脈造影法による6ヵ月以内の再狭窄の評価であった。2次エンドポイントは重大な心事故とした。
(結果)
試験開始時の患者背景、PCI直後の血管造影結果は2群間で差はなかった。葉酸療法は血漿ホモシステイン濃度を11.1±4.3から7.2±2.4μmol/Lへと有意に低下させた(p<0.001)。フォローアップにて葉酸療法群では下図のごとく最小内腔径(MLD)が有意に大きく(1.72±0.76
vs 1.45±0.88 mm、p=0.02)、狭窄度も軽かった(39.9±20.3%
vs
48.2±28.3%、p=0.01)。再狭窄率は葉酸療法群で有意に低く(19.6%
vs
37.6%,p=0.01)、標的病変血行再建術の頻度も低かった(10.8%
vs 22.3%,p=0.047)。
(結論)
葉酸、ビタミンB12、ピリドキシンの併用治療によりホモシステイン濃度を有意に低下させ、PCI後における再狭窄率および標的病変血行再建術の頻度を有意に減少させた。このローコストの治療は副作用も少なく、PCIの際の補助療法として検討に値すると思われる。