Valsartan for Prevention of
Restenosis After Stenting of Type B2/C Lesions: The
Val-PREST Trial
Stefan Peters, MD, Bettina Gotting, MD, Martina
Trummel, MD, Henning Rust, MD, Arne Brattstrom, MD
The Journal of Invasive Cardiology, February 2001,
Volume 13, Number 2
(目的)
BENESTENTやSTRESS試験にてPOBAに対するステントの有用性は明らかにされてはいるものの、冠動脈複雑病変では最大40%のステント内再狭窄となっている。ACE阻害薬などの投与では再狭窄予防効果は証明されていない。アンジオテンシンの内皮機能等に果たす役割から、冠動脈複雑病変のステント内再狭窄に対する選択的アンジオテンシンII受容体タイプ1(AT1)ブロッカーのvalsartan(ディオバン)の予防効果を今回検討した。
(方法)
単施設、無作為化非盲検の臨床試験として実施した。タイプB2/Cの病変を有する200例をvalsartan群(80mg/日)99例と対照群(βブロッカーとアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬の併用、又はACE阻害薬の単独投与)101例に振り分けた。全例にアスピリン100mgと1日3回250mgのチクロピジンを4週間投与した。
ステント内再狭窄は6ヶ月後にQCAにて比較計測と再インターベンション率にて評価した。
(結果)
ステント内再狭窄率はvalsartan群で19.2%(19/99例)とプラシーボ群の38.6%(39/101例)に比較して有意に低下した(p
<
.005)。再インターベンション率もvalsartan群で12.1%(12/99例)とプラシーボ群の28.7%(29/101例)に比較して有意に低下した(p
< .005)。
QCA解析ではステント留置血管のreferenceの血管径はvalsartan群では2.68±0.26mm、プラシーボ群の2.71±0.24mmと差は見られず、ステントの血管径ではvalsartan群では2.17±0.27mm、プラシーボ群の1.60±0.20mmと有意差がみられた(p
<.000001)。
(結論)
選択的AT1受容体ブロッカーのvalsartanは比較的複雑な冠動脈病変のステント留置術後の再狭窄率を有意に低下させた。AT1受容体ブロッカーの再狭窄予防効果の機序としては、実験的に報告されている新生内皮や血管平滑筋細胞の増殖抑制効果や抗炎症作用が関与していると推定された。今後1,500-2,000例規模の多施設無作為トライアルでの追試が必要と考えられた。
出典: The
Journal of Invasive Cardiology, February 2001, Volume 13,
Number 2
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参考文献
1) BENESTENT
(BElgium NEtherlands STENT study), 1994 PubMed
2) STRESS
(STent REStenosis Study), 1994 PubMed