心血管事故のマーカー:CRP vs LDL

 

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最終更新日 11/18/02

 

Comparison of C-Reactive Protein and Low-Density Lipoprotein Cholesterol Levels in the Prediction of First Cardiovascular Events

Paul M. Ridker, M.D., Nader Rifai, Ph.D., Lynda Rose, M.S. and others

NEJM Vol 347:1557-1565, 2002

(目的)

CRPとLDLコレステロールは心血管事故リスクの高い患者では上昇しているとされているが、直接この2つのバイオロジックマーカーを大規模に比較した研究はない。

(方法)

CRPとLDLコレステロールのベースラインデータを27,939名の米国女性で測定し、8年間追跡し、心筋梗塞、虚血性脳卒中、冠動脈再灌流療法、心血管死の発生を検討した。2つのマーカーの心血管イベント発生の予測における意義を検討した。

(結果)

CRPとLDLコレステロールの間の相関の度合いは小さかったが(r=0.08)、ベースラインのそれぞれの値は心血管事故と強い相関を示した。年齢、喫煙、糖尿病合併の有無、血圧レベル、HRT療法の有無により補正後、心血管事故初発の相対リスクはCRP分布の4分割域の低い順から1.4, 1.6, 2.0, 2.3(p<.001)であり、LDLコレステロールでは分布の4分割域の低い順から0.9, 1.1, 1.3, 1.5(p<.001)であった。

同様の結果は複合エンドポイントの個々についても認められ、またHRT治療者、非HRT治療者についても認められた。

全体として全イベントの77%がLDLコレステロール値が160 mg/dL未満で生じ、46%がLDLコレステロールが130 mg/dL未満で生じていた。一方CRPとLDLコレステロール測定にて別々の高リスク群を特定できたので、両方のバイオロジックマーカーをスクリーニングすることは一方のみのスクリーニングよりも良好な予後への情報を提供すると考えられた。フラミンガム・リスク・スコアの全ての因子で補正した解析にてCRPは独立した影響因子と考えられた。

(結論)

CRPはLDLコレステロールよりも心血管イベントに関しての強力な予測因子であることが示され、フラミンガム・リスク・スコアによる予後情報に加えるべき新たな評価項目と考えられた。