RENAAL (Reduction of
Endpoints in Non-insulin-dependent Diabetes Mellitus With
Angiotensin II Antagonist Losartan)
Brenner B., the 16th Annual Meeting of
the American Society of Hypertension; May 16-19, 2001;
San Francisco, California.
(目的)
糖尿病はエンドステージ腎疾患の最大の原因であるが、アンジオテンシン
II
受容体拮抗薬(ARB)の2型糖尿病腎症に対する評価は未定である。降圧薬losartan(ニューロタン)による2型糖尿病性腎疾患を対象に末期腎不全や透析への移行をエンドポイントとして検討した報告はない。
(方法)
対象は2型糖尿病で蛋白尿、血清クレアチニンの上昇を示す患者で、約94%が高血圧を合併し、試験開始時から降圧剤を内服。プラシーボ対照2重盲検比較試験で、ロサルタン群(50mg〜100mg/日)とプラシーボ群へ割り付けた。両群での併用の降圧剤は他のARB、ACE阻害薬は禁止。1次エンドポイントは血清クレアチニンのダブリングタイムと末期腎不全、死亡の複合とした。2次エンドポイントは心血管系事故、心血管死および蛋白尿の変化とした。
(結果)
1513人中751例をロサルタン群、762例をプラシーボ群へ割り付け、追跡期間は平均3.4年であった。
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1次エンドポイント
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ロサルタン群
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プラシーボ群
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リスク減少
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統計
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A. 末期腎不全への進行
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19.6%
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25.5%
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28%
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p=0.002
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B. 血清クレアチニン倍増
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21.6%
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26.0%
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25%
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p=0.006
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C. 死亡
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21.0%
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20.3%
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N.S.
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N.S.
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A + Cの複合
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34.0%
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39.4%
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20%
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p=0.01
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A + B + Cの複合
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43.5%
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47.1%
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16%
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p=0.024
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またこれらの腎保護作用は降圧降下とは独立していた。
2次エンドポイントは心筋梗塞/脳卒中/血行再建術/不安定狭心症による入院/心不全による入院/心血管死の複合では両群に差はなく、唯一、心不全による入院はロサルタン群で11.9%、プラシーボ群で16.7%と32%のリスク減少(p=0.005)があった。また蛋白尿をロサルタン群はプラシーボ群に比し35%(p=0.0001)減少させた。
忍容性についてはロサルタンは一般的には良好であった。副作用は心不全、末期腎不全、心筋梗塞、脳卒中、腎不全の悪化が主な理由であったが死亡例はなく、ロサルタン群で17%、プラシーボ群で22%の出現率であった。
(結論)
ARBのロサルタンはプラシーボに比較して高血圧を伴うtype
II 糖尿病腎症の進行を抑制し、腎保護効果が確認された。
参考資料
萬有製薬資料