LIFE trial

 

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最終更新日 05/22/02

 

LIFE Trial (The Losartan Intervention for Endpoint Reduction in Hypertension Trial)

Bjorn Dahlof et. al.

51st Scientific Session of the American College of Cardiology, March 20, 2002

(目的)

アンジオテンシンタイプ1受容体遮断薬であるLosartan(ニューロタン)が左室肥大を伴う高血圧患者の心血管事故の予防にベータ遮断薬のアテノロール(テノーミン)より有用か否かを検討した。

(方法)

14日間の薬剤ウォッシュアウト期間の後、losartan群(50mg)またはatenolol群(50mg)に無作為に割り付けた。2ヵ月後hydrochlorothiazide (12.5 mg)を追加し、治療は2ヶ月毎に必要があれば強化された。

エントリー条件は

  • 年齢55歳から80歳
  • 治療歴に関わらない
  • 収縮期血圧160〜200 mmHgまたは拡張期血圧95〜115 mmHg
  • 左室肥大は心電図上で Cornell voltage duration product > 2440 mm sec、Sokolow-Lyon > 38 mmとした。

1次複合エンドポイントは心血管事故死、心筋梗塞、脳卒中とした。

(結果)

9193例中、losartan群へ4605例、atenolol群へ4558例が割り付けられた。

年齢、性別、喫煙、糖尿病、治療歴、冠動脈疾患などの患者背景は両群で同様であった。

4.8年間の追跡にて両群での降圧の程度は同等であった(atenolol群 154.4/80.9 mmHg, losartan群 144.1/81.3 mmHg)。

5年間の追跡にて1次複合エンドポイント(心血管事故死、心筋梗塞、脳卒中)に関してはatenolol群で13%、losartan群で11%であり後者にて13%のリスク低下が見られた(p=.02)。エンドポイント内の解析では、脳卒中はatenolol群14.5% vs losartan群10.8%で後者で25%のリスク低下(p=.001)。心血管事故死はatenolol群5% vs losartan群4%でリスク低下には有意差なし。心筋梗塞はatenolol群8.7% vs losartan群9.2%で有意差なしであった。

2次エンドポイントでは糖尿病の発症のリスクが25%低下、総死亡、心不全、冠動脈再灌流治療については有意差なしであった。

糖尿病患者での1次複合エンドポイントはatenolol群(n=609)22.8% vs losartan群(n=586)17.5%で後者で25%のリスク低下を示した(p=.03)。また糖尿病患者ではatenolol群とlosartan群では心血管事故死率(10.1% vs 6.5%, p=.03)や総死亡率(17.1% vs 10.8%, p=.002)からみてlosartan群でそれぞれのリスクが25%と39%低下した。

(結論)

左室肥大をともなう本態性高血圧患者にてlosartanはatenololと比較して、同等の降圧にて、心血管事故および心血管事故死、とりわけ脳卒中のリスクを減少させ、糖尿病発症のリスクも低下させた。

特に糖尿病患者ではlosartanは心血管事故、心血管事故死、総死亡率を著明に低下させた。