ANBP2 (Second Australian
National Blood Pressure Study)
Lindon Wing, Adelaida, Australia
ISH/ESH, June 27, 2002
(目的)
ACE阻害薬と降圧利尿薬の心血管事故予防効果に違いがあるかどうかを検討した。
(方法)
収縮期血圧160以上且つ/又は拡張期血圧90以上で最近の心血管事故のない65〜84歳の未治療の高齢者高血圧を対象にACE阻害薬(enalapril)とサイアザイド系降圧利尿薬のオープンラベル無作為化試験を臨床実地家を中心に実施した。エンドポイントは心血管事故とした。
(結果)
6083例中ACE阻害薬は3044例、降圧利尿薬は3039例に投与された。追跡の中央値は4.1年であった。血圧低下の程度は両群とも同様で収縮期28、拡張期12
mmHgであった。
致死的、非致死的心血管事故についてはACE阻害薬群で692例(55.8%)、降圧利尿薬群で732例(59.5%)でありACE阻害薬群で11%のリスク低下がみられたが(p<.05)死亡率は10%低下したものの有意差はなかった。心血管事故リスク低下は男性で多くみられた(17%リスク低下、p=.02)。
(結論)
高齢者高血圧での降圧治療にてACE阻害薬は降圧利尿薬に比較して降圧降下は同等でも、統計的にはわずかではあるが心血管事故予防効果で優り、その効果は男性で多くみられた。