AASK (African American
Study of Kidney Disease and Hypertension)
Effect of Ramipril vs Amlodipine on
Renal Outcomes in Hypertensive
Nephrosclerosis
Lawrence Y. Agodoa, MD; Lawrence Appel, MD, MPH;
George L. Bakris, MD, et. al. , the African American
Study of Kidney Disease and Hypertension (AASK) Study
Group
JAMA.
2001;285:2719-2728
(目的)
近年高血圧によるエンドステージの腎疾患が増加しているが、腎不全を予防するための高血圧治療の適切な治療戦略については、特にアフリカ系アメリカ人に関して不明の点が多い。ACE阻害薬(ramipril)と、ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬(アムロジピン)と、ベータ遮断薬(metoprolol、セロケン)の高血圧性腎疾患の進行への影響を検討した。
(方法)
無作為二重盲検にて、1094例の18歳から70歳の高血圧性腎疾患(GFR
20-65 ml/min/1.73
m2)を1995年1月から1998年9月までにエントリーした。今回の報告は2000年9月にアムロジピンによる介入を中止し、ramiprilとアムロジピンの比較を報告する。
無作為にアムロジピン (5-10mg/day, n=217)、ramipril
(2.5-10mg/day, n=436)、またはmetoprolol (50-200mg/day,
n=441)を血圧値のゴールのいずれか(平均血圧102〜107
mmHgまたは平均血圧92
mmHg以下)を達成するように投与され、達成されなければ他の薬剤を追加した。
1次エンドポイントはGFR変化率、2次エンドポイントはGFRの50%以上の低下または25ml/min/1.73m2、エンドステージの腎疾患、死亡とした。
(結果)
尿蛋白とクレアチニンの比>0.22(約尿蛋白300mg/day相当)の例では、ramipril群ではアムロジピン群に比較し3年間のGFR低下が36%遅延され
(2.02±0.74[SE] ml/min/1.73m2/year, p
= .006) 、臨床的なエンドポイントのリスクも48%低下した
(95% CI, 20%-66%)。
コホート全体では各群間ではベースラインから3年までの平均GFRの低下での差はみられなかったが、アムロジピン群に比較して、ベースラインデータで補正後ramipril群では臨床的なエンドポイントで38%のリスク低下(95%
CI 13%-56%)、3ヶ月後のGFRの低下速度を36%抑制し(p =
.002)、蛋白尿を減少した(p< .001)。
(結論)
ACE阻害薬Ramiprilはカルシウム拮抗薬アムロジピンに比較して高血圧性腎疾患例の腎障害の進行、蛋白尿を抑制した。Ramiprilは蛋白尿のない例でも腎臓保護的に働く可能性がある。
参考文献:
AASK
design, 1996 PubMed
Renoprotective
properties of ACE-inhibition in non-diabetic
nephropathies with non-nephrotic proteinuria (REIN),
1999 PubMed