COPERNICUS

 

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最終更新日 06/23/01

 

 

COPERNICUS (The CarvedilOL ProspEctive RaNdomIzed CumUlative Survival) : A Multicenter, Randomized, Double-Blind Placebo Controlled Study to Determine the Effect of Carvedilol on Mortality in Patients With Severe Chronic Heart Failure

50th Annual Scientific Sessions of the American College of Cardiology, March 20, 2001

Milton Packer, MD, Columbia University College of Physicians and Surgeons, New York, NY

(目的)

COPERNICUSはNYHAのIII度ないしIV度の重症心不全でのベータ遮断薬(carvedilol)治療の有用性を検討した。1次エンドポイントである全死亡は35%の減少を示し(p=.00013)、研究の早期終了となった。このセッションでは2次エンドポイント等について言及する。

(方法)

本研究は通常の治療にもかかわらずLVEFが25%未満の高度心不全2289例を対象とした。無作為にcarvedilol(アーチスト)またはプラシーボに割り付けられた。入院患者は利尿後安定すればエントリー可能とした。carvedilolの用量は6.25mg分 2 より開始し、2 週間以内に50mg分 2 を目標に増量した。

1次エンドポイントは全死亡

2次エンドポイントは心不全での入院、心血管系疾患での入院、理由を問わず入院、患者の評価等であった。

(結果)

carvedilol群のおよそ 7割で目標用量を達成できた。

Carvedilol群では2次エンドポイントの殆ど全ての点で有意な減少を結果した。

表1

 

ブラシーボ群(n=1133)
Carvedilol群(n=1156)
ハザード比
信頼区間
p値

死亡または全入院

507

425

0.76

0.67-0.87

.00004

死亡または心血管事故での入院

395

314

0.73

0.63-0.84

.00002

死亡または心不全での入院

357

271

0.69

0.59-0.61

.000004

carvedilol群では患者がより改善したとの評価であった。carvedilol群では死亡に至らない入院は減少し(1回と複数回でそれぞれp=.0029とp=.021)、理由を問わず入院は20%減少し(p=.0012)、心血管系疾患は26%減少し、心不全での入院も33%減少した。

またcarvedilol群では入院の滞在日数も27%減少し(p=.0005)、利尿剤や強心剤の使用頻度や心臓超音波検査の回数を減少せしめた。

全体として有害事象の頻度は両群で約75%と洞頻度であった。しかしcarvedilol群では心不全、心源性ショック、心室頻拍、心室細動、心房細動、心臓突然死といった重症の有害事象は有意に減少した(39% vs 45.5%, p=.002)。carvedilol群で多く見られたのは徐脈、めまい、低血圧であり、投与開始時や増量時に多くみられた。

心不全でのベータ遮断薬使用の懸念にもかかわらず、carvedilol群は最初の増量期や維持量の期間で心不全の増悪をもたらさず、むしろ心不全の増悪を減少させた(p<.0001) 。またプラシーボ群に比し治療の中断がより少なかった。

(結論)

重症心不全例でcarvedilolによる長期治療は死亡率、入院頻度と入院期間、再入院率を減少させた。Carvedilolは患者のQOLを改善し、心不全の進行を抑制した。Carvedilolの忍容性はやく脱落はすくなかった。Carvedilol投与初期の心不全の悪化は少なかった。

 

関連論文

Effect of Carvedilol on Survival in Severe Chronic Heart Failure, M. Packer et. al., NEJM Vol 344:1651-1658 May 31, 2001 Number 22