Obesity and the Risk of Heart
Failure
Satish Kenchaiah, M.D., Jane C. Evans, D.Sc., Daniel
Levy, M.D. and others
NEJM 347:305-313, 2002
(目的)
極端な肥満は心不全の危険因子として知られているがより程度の軽い肥満や体重過剰が危険因子かどうかは知られていない。
(方法)
フラミンガム心臓研究参加者の5881名(平均年齢55歳、54%が女性)のBMI(体重-kg/身長-mの平方根)と心不全の発生との関連を調査した。Cox比例ハザードモデルを使用し、連続変数およびカテゴリー変数(正常体重はBMI
18.5〜24.9、体重過剰はBMI 25.0〜29.9、肥満はBMI
30以上)としてBMIを評価した。
(結果)
平均14年間の追跡にて心不全は496名に出現した(女性258名、男性238名)。周知の危険因子にて補正後BMIが1上昇すると心不全の危険が男性で5%、女性で7%上昇した。
正常BMI例に比較して、肥満例では心不全の危険が倍増した。女性ではハザード比は2.12(95%信頼限界は1.51〜2.97)、男性のハザード比は
1.90(95%信頼限界は1.30〜2.79)であった。BMIのカテゴリー別に心不全の危険の上昇が認められた。BMIカテゴリーが1つアップするとハザード比は女性では1.46(95%信頼限界は1.23〜1.72)、男性では1.37(95%信頼限界は1.13〜1.67)であった。
(結論)
大規模地域研究によりBMIの上昇は心不全の危険増加と相関した。米国での肥満の頻度から最適な体重を押し進める戦略が心不全の軽減につながると考えられた。