RACE Study (Rate Control
Vs Electrical Cardioversion for Persistent Atrial
Fibrillation): A Randomized Comparison of Two Strategies
Concerning Mortality and Morbidity
51st Scientific Session of the American
College of Cardiology
Monday, March 18, 2002
(目的)
AFの理想的な治療はリズムコントロールである。そのためには電気的徐細動を要するが、必ずしも洞調律へ復帰するとは限らず、再発率も高く、維持するためには催不整脈作用を伴う抗不整脈薬の長期投与が必要となる。一方レートコントロールはより簡単である。
RACE研究の目的は持続性心房細動(persisitent
AF)のレートコントロールは死亡率、障害率の点でリズムコントロールに劣らないとの仮説からデザインされた。
(方法)
患者選択は持続性心房細動は24時間を越え、1年未満で、かつ過去2年間に1ないし2回の電気的徐細動治療を受け、経口の抗凝固療法を受けている例を対象とした。
一過性AF、心房粗動、NYHA
IV度の心不全、SSS、恒久的ペースメーカー装着者、アミオダロンで治療されていた患者、全身の重症疾患の例は除外した。
一次エンドポイントは以下の複合とした。
- 心血管死
- 心不全で入院
- 重症の出血(Hbが2g以上低下、後腹膜出血、輸血の必要、入院、致死的出血)
- ペースメーカーの植込み
- 治療上の重症の副作用
レートコントロール群の治療はジギタリス、β遮断薬、Ca拮抗薬にて心拍数を毎分100以下を目標とした。もし患者が無症状または症状があっても耐えられればよしとした。もし症状が耐えられなければ電気的徐細動または房室結節のアブレーションとした。
リズムコントロール群では電気的徐細動後成功後、ソタロールを投与し、再発例では再度電気的徐細動後、フレッカナイドまたはプロパフェノンが投与された。更に再発する場合にはアミオダロンと電気的徐細動による治療とした。それでもAFが再発する場合徐細動しないか、房室結節のアブレーションを行なった。
(結果)
522例がエントリーされ、臨床的背景に差はなく以下のとおりであった。
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Rate Control (n=256)
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Rhythm Control (n=266)
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Age (years)
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68 +/- 9
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68+/- 9
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Male (%)
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63
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64
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AF duration (days)
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32
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34
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Hypertension (%)
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43
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55
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Lone AF (%)
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21
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21
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Valvular heart disease (%)
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18
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16
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平均の安静時心拍数は有意にリズムコントロール群で低かった。3年間の追跡にてレートコントロール群の10%で洞調律だったが、リズムコントロール群では40%が洞調律であった。一次エンドポイントと全死亡を下図にに示した。


心臓死、心不全、出血事故に関しても両群に差はみられなかった。

全患者および高血圧の有無による層別化後の一次エンドポイントの解析もおこなったが、レートコントロールはリズムコントロール群について劣る点は認められなかった。

(結論)
1)レートコントロールはAFの再発の危険が高い患者や抗不整脈薬の副作用の危険が高い患者では選択枝となりうる。
2)特に抗不整脈薬治療の結果がより有効と思われない高血圧を有する患者群についてはレートコントロールが向いていると考えられた。