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最終更新日 05/24/02 |
高血圧はふつう自覚症状がないため、サイレント・キラー(静かなる殺人者)と呼ばれています。その理由は高血圧が突然死の原因となる心臓病や脳卒中の危険因子として世界的な疫学調査により明らかにされたからです。 最近の高血圧治療の進歩により日本では脳出血で倒れる方は減る傾向が続いていますが、心臓病の発症率は逆に増加する傾向です。つまり狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患の発症原因として高血圧のみならず、喫煙、高脂血症、肥満、糖尿病などの動脈硬化の危険因子をもつ人が増加しつつあるからです。 これらの危険因子は食習慣や運動、また喫煙やストレスなど生活習慣に起因することが少なくないため生活習慣病と称され、危険因子の数だけ虚血性心疾患がおきやすくなりますので、普段からこれらの危険因子を減らす生活上の注意や治療が心臓病の予防に大切です。あなたの危険因子、合併症から総合した高血圧重症度はここをクリックすると判定できます。
心臓は血圧が高くなる分だけ余計な仕事が増え、全身に血液を送るポンプである左室の筋肉の壁が厚くなる左室肥大が生じます。 その一方で高血圧は動脈硬化を起こすことが知られていますが、心臓の筋肉(心筋)を養う動脈である冠動脈に動脈硬化が生じ血管の内腔(ないくう)が狭くなり、心臓肥大のため心臓への血液要求が増えるにもかかわらず、血液の供給が減るため、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患がおき易くなります。また心臓肥大で高血圧の分だけ余計な仕事をし続けた結果、心筋が疲れ果てて心不全になりやすくなります。 米国の有名なフラミンガム研究によると高血圧により狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患のリスクは健康人に比較して約3倍高くなることが分かっています。更に心臓病の3大危険因子である高血圧、高脂血症(単独では虚血性心疾患のリスクは4倍)と喫煙(単独では虚血性心疾患のリスクは2倍)を全部有する場合には16倍のリスクにもなるとされています。 先にお話したように、高血圧は自覚症状がないため、検診や家庭血圧計で計って初めて気が付くことが多く、検診を受けていない場合は高血圧性の心臓病(高血圧性心疾患)になり、心臓肥大になっていたり、心不全までに至ることもまれではありません。 かならず定期検診を受けるようにして早期発見、早期治療を心がけましょう。 不幸にして心臓肥大になっていても根気強く高血圧治療を受けることで心臓肥大が改善したり、進行が防止できます。 また高血圧の心臓以外の合併症(脳、腎臓など)の検査や他の動脈硬化の危険因子についても検査を受けましょう。 高血圧の診断基準についてですが、1999年のWHOの勧告では外来の血圧が最適血圧が120/80未満、正常血圧が130/85未満、高値正常が140/90未満とされ以前より正常値が低下しました。 また家庭血圧計と外来血圧の関係についてのWHOのコメントでは家庭血圧測定値の125/80の血圧値は外来の測定血圧値140/90 mmHgに相当することが示されていて、家庭血圧で125/80を常時越えていれば高血圧の可能性があり、受診する必要があります。 |