グレープフルーツとCa拮抗薬

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グレープフルーツとCa拮抗薬フェロディピンの薬物相互作用: 非加工品の効果と活性成分について

Grapefruit-felodipine interaction: effect of unprocessed fruit and probable active ingredients.

Bailey DG, Dresser GK, Kreeft JH, Munoz C, Freeman DJ, Bend JR

Department of Medicine, London Health Sciences Centre, University of Western Ontario, Canada. David.Bailey@LHSC.ON.CA

Clin Pharmacol Ther 2000 Nov;68(5):468-77

(目的)

非加工グレープフルーツが降圧剤であるCa拮抗薬フェロジピンと薬物相互作用をおこすか?

(方法)

10mgのCa拮抗薬フェロジピン徐放錠を服用させた後、4種類の物質を投与するランダム化交差試験を行った。用いたのは、250mLの市販グレープフルーツジュース、グレープフルーツの果肉部分をすりつぶしたもの、グレープフルーツ1個に相当する果肉以外の部分の抽出物、対照としての水である。経口投与したフェロジピンと代謝産物であるデヒドロフェロジピンの体内薬物動態を調べた。

また試験管内でfuranocoumarins (bergamottin, 6',7'-epoxybergamottin, 6',7'-dihydroxybergamottin) やフラボノイド(naringenin optical isomers) による薬物代謝酵素CYP3A4の抑制効果も測定し、4種のグレープフルーツ物質中のfuranocoumarinとnaringenin前駆体(naringin)濃度も測定した。

(結果)

フェロジピンの濃度曲線下面積(AUC)は、グレープフルーツジュース、グレープフルーツ果肉、果肉以外の抽出物を投与した場合に水に比し平均3倍に上昇した。同薬の濃度は高くなったが、半減期に変化は見られなかった。

試験管内のテストではfuranocoumarinsの中でもbergamottinが最も強力に薬物代謝酵素CYP3A4を抑制した。4種類のグレープフルーツ物質中のBergamottin、6',7'-dihydroxybergamottin、naringinのそれぞれの濃度は異なったものの、薬物代謝酵素CYP3A4は競合的、非競合的に十分に抑制された。

(結論)

非加工グレープフルーツもCa拮抗薬フェロジピンと相互作用を生じた。活性成分はグレープフルーツに天然に存在し、グレープフルーツジュースではBergamottinが最も重要な相互作用の成分と考えられるが、6',7'-Dihydroxybergamottinやnaringinがグレープフルーツの各部分に高濃度に含まれ相互作用のより重要な成分と考えられた。したがってグレープフルーツジュースのみでなく果肉や皮を使用した製品も含む果実全体が相互作用を起こしうることに注意しなくてはならない。

 

参考

当科ホームページ: 高血圧Q&A

 

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