家庭血圧測定
ガイドライン2003

 

 

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最終更新日 02/03/04

 

2003年に日本高血圧学会家庭血圧測定条件設定作業部会(部会長:今井潤東北大学大学院教授)により家庭血圧測定ガイドラインがとりまとめられました。以下そのガイドラインの概要を示します。

装置

家庭用血圧計は聴診法で裏付けを得たカフ-オシロメトリック法に基く上腕カフ血圧計を用いる。

測定部位

家庭用血圧計の腕帯は軟性腕帯を使用するのが望ましい。標準的体格の対象では硬性腕帯も適用となる。測定においては座位でカフが右心房の高さにあるように指導する。また腕は伸ばした状態で上腕の筋肉の緊張をとくため、前腕を机、テーブルの上に置き、必要ならば枕などの支持を用いる。極端に太い腕、細い腕ではそれぞれ大型カフ、小型カフの使用が望ましい。小児においても上腕サイズによっては小型カフの使用が望ましい。原則的に利き腕の対側を用いるが、左右差の明らかな場合は常に高く出る側の血圧測定をすすめる。

装置の精度確認

ある個体と装置の適合性は聴診との較差が5mmHg以内であることを必要とする。検定には片側交互法あるいは両側同時法を用いることが推奨される。装置の制度確認は使用開始時とともに使用中も定期的に行なわれることが推奨される。

測定条件

家庭血圧は以下の条件で測定されることが望ましい。すなわち朝の家庭血圧は起床後1時間以内、排尿後、座位1〜2分間の安静後、服薬前、朝食前である。一方、晩の家庭血圧は就寝前、座位1〜2分間の安静後とする。

測定回数、測定期間
1)家庭血圧は朝晩それぞれすくなくとも1回は測定する。
2)家庭血圧はできるだけ長期間測定する。
3)観察期(無治療)の場合:外来随時血圧がSBP 179mmHg以下かつDBP 109mmHg以下(軽中等症)の場合、7日間に少なくとも5日間の測定を行なう。状況により観察期間は1〜2週間とする。重症高血圧の場合はすみやかに治療に入るか、医師の判断で、1〜3日間の家庭血圧測定を行なう
4)安定期(良好な血圧コントロール期):少なくとも1週間に3日間の測定を行なう。
5)薬剤変更期:7日間に少なくとも5日間の測定を行なう。
記録

すべての測定値は、時刻、心拍数とともに記録されることが望ましい。記録に際して対象の選択バイアスが入らないように指導する。プリンターによる記録の打ち出しあるいは電子メモリーによる血圧値の記録が望ましい。

集計

家庭血圧は朝の1回目の血圧、晩の1回目の血圧のある期間にわたる平均値を用いて、それぞれ別個に評価する。同時に標準偏差を算出することも必要である。また記録された全ての値は評価の対象となることから、別途すべての値も集計されることが望ましい。

評価

家庭血圧は135/80mmHg以上をもって高血圧と診断し、135/85mmHg以上ならば確実な高血圧として降圧治療の対象とする。一方、125/80mmHg未満を家庭血圧の正常とし、125/75mmHg未満を確実な正常血圧と判定する。