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最終更新日 07/29/02
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カルシウム拮抗薬とは文字通りカルシウムイオン(Ca2+)と拮抗する薬剤です。カルシウムの人体における働きは主として骨として身体を支える事ですが更にもう1つの大事な働きは、筋肉の収縮をコントロールする事です。 カルシウムチャンネルという穴からカルシウムイオンが細胞の中に流入すると筋肉が収縮しますが、カルシウム拮抗薬はカルシウムイオンの流入を選択的に抑制して、筋肉の収縮を妨げます。これが血管の筋肉(血管平滑筋)で生じると血管は拡張して血圧は下がります。これらの意味でカルシウム拮抗薬はカルシウムチャンネル遮断薬とも呼ばれています。 また心臓の血管(冠動脈)に作用すれば、拡張作用及びスパズムの防止により狭心症発作にも効果があります。その他ある種のカルシウム拮抗薬は洞房結節や房室結節の刺激伝導系の機能を抑制し、頻脈性の発作の治療や予防のために使用される事もあります。 もうちょっと詳しく説明しますと、カルシウム(Ca)拮抗薬とは細胞膜の脱分極により開口する膜電位依存性あるいは電位依存性Caチャンネルに結合して脱分極してもチャンネルを開かなくします。 特に血管平滑筋や心筋に存在するのはL型の電位依存性カルシウムチャンネルであり、カルシウム拮抗薬によりカルシウムの細胞内流入がおこらなくなり、血管平滑筋は拡張し、心筋抑制を生じます。 一般に心筋より血管の方が膜電位が浅く(小さく)脱分極状態にあるので、血管の方によく効くとされています。別の言い方をすると収縮傾向の血管(血圧の高い状態)ではカルシウムチャンネルが活性化しており、ブロックされやすく、血管が拡張した再分極状態(血圧の低い状態)ではカルシウムチャンネルは静止しておりCa拮抗薬は効きずらいとも言えます(右図)。 カルシウム拮抗薬はその化学構造から3種類に分類されます。
左図は血管のL型カルシウムチャンネルの構造とカルシウムチャンネルブロッカーの結合部位を示します。 DHP:ジヒドロピリジン誘導体 PAA:フェニルアルキルアミン誘導体 BTZ:ベンゾチアゼピン誘導体
第1世代のカルシウム拮抗薬は急激な降圧による自律神経系及びレニン−アンジオテンシン系への刺激作用を含めた副作用(反射性頻脈、顔面紅潮、頭痛など)の問題点がありました。第2世代(a)は第1世代の製剤の化学構造を変えないで徐放製剤とし、急激な降圧を改善し、第2世代(b)は化学構造を変えて血中濃度の半減期を延長させました。第3世代では更に血中濃度の半減期を延長させるなどにより24時間を通じた緩徐な降圧を実現できるようになりました。
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