2002年版高脂血症診療ガイドライン

 

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最終更新日 07/29/02

 

 
2002年版高脂血症診療ガイドラインの概要
2002年7月19日に日本動脈硬化学会から動脈硬化性疾患診療ガイドライン2002年版が発表されました。1997年に策定された旧版の基準も比較のため併記しました。
1997年版ガイドラインとの主な相違は以下のとおりです。
  • 高LDL-コレステロール血症(高コレステロール血症)の診断基準は1997年のそれと同様に140mg/dL以上(220mg/dL以上)としたが、適正値は設けなかった。
  • 個々の患者のもつ危険因子に応じてリスクの重みづけを行い、きめ細かい管理を目指すとともに、リスクを減らすことを目標とした。
  • マルチプルリスクファクター症候群の重要性を強調した。
  • 薬物療法適応基準は設定せず、治療手段はライフスタイルの改善によることを優先させた。
スクリーニングのための高脂血症診断基準(2002年版)
空腹時採血によるリポ蛋白プロファイル mg/dL
総コレステロール

高コレステロール血症≧220

LDL-コレステロール

高LDL-コレステロール血症≧140

HDL-コレステロール

低HDL-コレステロール血症<40

トリグリセライド

高トリグリセライド血症≧150

スクリーニングのための高脂血症診断基準(1997年版)
空腹時採血によるリポ蛋白プロファイル mg/dL
総コレステロール

高コレステロール血症≧220

境界域 200〜219

適正域<200

LDL-コレステロール

高LDL-コレステロール血症≧140

境界域 120〜139

適正域<120

HDL-コレステロール

低HDL-コレステロール血症<40

トリグリセライド

高トリグリセライド血症≧150

患者カテゴリー別管理目標値(2002年版)
患者カテゴリー
脂質管理目標値(mg/dL)
その他の冠危険因子の管理

 

冠動脈疾患*

他の主要冠危険因子**

TC
LDL-C
HDL-C
TG
高血圧
糖尿病
喫煙
A
なし
0
<240
<160
≧40
<150

高血圧学会のガイドラインによる

糖尿病学会のガイドラインによる

禁煙
B1
1
<220
<140
B2
2
B3
3
<200
<120
B4
4以上
C
あり
 
<180
<100

* 冠動脈疾患とは、確定診断された心筋梗塞、狭心症とする。
** LDL-C以外の主要冠危険因子:1)加齢(男性≧45、女性≧55)、2)高血圧、3)糖尿病、4)喫煙、5)冠動脈疾患の家族歴、6)低HDL-C血症(<40mg/dL)
 
  • 原則としてLDL-C値で評価し、TC値は参考値とする。
  • 脂質管理は先ずライフスタイルの改善から始める。
  • 脳梗塞、閉塞性動脈硬化症の合併はB4扱いとする。
  • 糖尿病があれば他に危険因子がなくともB3とする。
  • 家族性高コレステロール血症は別に考慮する。
     
カテゴリー別管理基準 (mg/dL)(1997年版)
カテゴリー
食事療法開始基準
薬物療法開始基準
治療目標値

総コレステロール

LDL-C

総コレステロール

LDL-C

総コレステロール

LDL-C
A

冠動脈疾患(-)

他の危険因子(-)*

≧220
≧140
≧240
≧160
<220
<140
B

冠動脈疾患(-)

他の危険因子(+)*

≧200
≧120
≧220
≧140
<200
<120
C

冠動脈疾患(+)

≧180
≧100
≧200
≧120
<180
<100
*高コレステロール血症の危険因子:高血圧、境界型を含む糖尿病、喫煙、肥満、45歳以上の男性、閉経後の女性

 

参考資料: 2002年版動脈硬化性疾患の予防と治療のためのガイドライン